21世紀の廃棄物を考える懇話会 分科会報告書

メッセージ

 いよいよ21世紀という新しい世紀を迎えました。 20世紀は、我々人類の歴史の中でも急激な発展を遂げた世紀と言えるでしょう。この急激な発展の中、20世紀後半には環境問題という、これまで人類が体験しえなかった問題が生じ、これを解決すべく努力が重ねられて来ましたが、廃棄物問題を含む環境問題は未だ様々な問題を抱えており、残念ながら新しい世紀へ持ち越しということになってしまいました。
 昨年は、循環型社会形成推進基本法が制定され、これを受けた廃棄物・リサイクル関連諸法も成立する等、「循環型社会元年」と位置づけられた年でした。21世紀の初めの年である今年からは、循環型社会形成推進基本法の趣旨にのっとり、持続可能な社会の実現に向けたチャレンジが始まります。
 「21世紀の廃棄物を考える懇話会」は、廃棄物問題に永年関係し活躍されてこられた各分野の方々に参画頂き、平成8年7月にスタートしました。平成10年10月には、それまで行ってきた検討をもとに中間的に取りまとめた「21世紀の廃棄物処理のあり方を考えよう」を発表し、廃棄物問題解決ための提案を行いました。その後さらに検討を重ねて参りましたが、今回四つの分科会を設立し、各分科会で個別テーマについて具体的な検討を行ってきた結果がまとまりましたので発表することに致しました。持続性のある循環型社会を目指す上で、いささかなりとも寄与できれば幸いです。

 21世紀の廃棄物を考える懇話会 座長 平山直道

分科会報告書

第1分科会 循環資源・廃棄物の定義とシステムのあり方
第1分科会報告書イメージ
【PDF 499KB】
  1. 循環資源・廃棄物の定義
  2. 物質フロー勘定とライフサイクルからみた循環資源・廃棄物の定義とシステム像
  3. 残留性化学物質からみた循環資源・廃棄物
  4. 環境経済学的視点からみた循環資源・廃棄物
第2分科会 有害物質の環境への拡散防止
 第2分科会報告書のイメージ
【PDF 121KB】
  1. 検討の狙いと方法
  2. 廃棄物処理施設からの有害物質の環境への拡散防止
  3. PRTR法と有害化学物質適正管理のあり方
  4. EPR制度の有害廃棄物管理への有効性
  5. PCB分解処理対応に見る日本・カナダとの比較
  6. まとめ提案
第3分科会 自治体における政策決定プロセスのあり方
 第3分科会報告書のイメージ
【PDF 500KB】
  1. ごみ処理を取り巻く背景
  2. 紛争の発生と原因
  3. 住民意向の形成に配慮した政策決定プロセスのあり方
    廃棄物処理の目的・必要性の明確化
    情報公開・住民参加のあり方
    長期計画の策定
    信頼関係・協力体制の構築
  4. ごみ処理の工程別政策決定プロセス
    施設立地にあたって
    施設の維持管理にあたって
    関連施策の推進にあたって
 第4分科会 合理的な廃棄物処理システムの検討
 第4分科会報告書のイメージ
【PDF 271KB】
  1. 廃棄物処理の現状と課題
    ごみ排出量の現状
    処理処分施設の状況
    国・地方自治体財政の逼迫
  2. 循環型社会を目指す動き
    法律における循環型社会への動き
    処理システムの変化の方向
    広域化と公共関与の推進
    ごみ処理事業に関する費用と効率性及び公平性
  3. 民間資本を利用した整備手法の検討
    手法としての環境PFIとPFIの効果
    環境PFIを考える場合の留意点
    リスク分担のあり方と留意すべきリスク
    制度変更リスクと環境汚染リスク
    環境PFIを推進する上での課題
    今後の推進方策
  4. 新たなごみ処理システムの提案
    公共サービスと効率性からの提案
    環境保全面からの提案

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懇話会委員(平成12年12月現在、敬称略、五十音順)

(座長) ★平山直道 (東京都立大学名誉教授)
     ★ 井穴廣宣 (大阪府環境農林水産部環境管理監)
     ★ 大塚元一 (社団法人全国産業廃棄物連合会専務理事)
     ★ 小澤紀美子 (東京学芸大学教授)
     ★ 篠木昭夫 (社団法人全国都市清掃会議専務理事)
     ★ 高月紘 (京都大学教授)
     ★ 瀧田浩 (川崎市総合企画局長)
     ★ 田中信寿 (北海道大学教授)
     ★ 田中勝 (岡山大学教授)
     ★ 花嶋正孝 (福岡大学教授)
     ★ 樋口成彬 (社団法人日本環境衛生工業会常任理事)
     ★ 山本和夫 (東京大学教授)
     ★ 寄本勝美 (早稲田大学教授)

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