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現在、わが国においては浮遊粒子状物質(SPM)*濃度の環境基準が1時間値及び1時間値の1日平均値で定められていますが、近年、粒子状物質のうち健康影響が大きいと考えられる微小粒子浄物質(PM2.5)**に関する調査研究が国内外で活発に行われています。既に米国においてはPM2.5に関する環境基準が設定されており、欧州連合においても環境基準設定に向けた活動が行われています。2006年にはWHOよりPM2.5に関するガイドラインも示され、わが国においてもPM2.5は今後より重要視されていくものと思われます。
環境大気中のPM2.5は、主に物の燃焼過程や大気中の反応性の高いガス状成分の光化学反応等により二次的に生成したものから成るとされており、水可溶性が高く吸湿性、潮解性を有する粒子も多く存在します。PM2.5の試料採取や質量測定においては、これらの水分や半揮発性物質等の影響を受けることとなり、試料採取中に生じるフィルタやフィルタ上に捕集された粒子へのガス状物質の吸着や、一旦捕集された粒子状成分のうち揮発性の高い成分の揮散など、様々な影響要因や不確定要素を含んでおり、厳密な意味でのPM2.5質量濃度の測定は困難であり、未だ未解明な部分も多く存在しています。
当センターでは環境省が実施している微小粒子状物質に関する調査研究に携わっており、PM2.5に関する採取(測定)方法、成分分析法などのマニュアル作成、改訂等にも関わっております。
*浮遊粒子状物質(SPM)
浮遊粒子状物質(SPM)とは、大気中に浮遊する粉じんのうち粒径が10μm以下の粒子の総称をいう。但しわが国においてSPMの質量濃度を求める場合は、10μm以上の粒子を100%除去する分粒装置を使用して捕集される微小粒径側の粒子状物質の総称。
** PM2.5
PM2.5とは、大気中に浮遊する粉じんのうち粒径が2.5μm以下の粒子の総称をいう。但しPM2.5の質量濃度を求める場合は、2.5μm以上の粒子を50%除去する分粒装置を使用して捕集される微小粒径側の粒子状物質の総称。
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| 微小粒子状物質の採取 |
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