当センターにて実施しております標記実習講座は、この2年間、新型コロナウィルスの影響から開催を中止しておりましたが、今年度改めて開催する運びとなりましたので、ご案内いたします。
コロナ禍により人の動きが制限される状況においても、蚊やマダニなど、野外の媒介害虫はこれまで通りに活動しており、それらの対策が必要です。しかしながら、媒介蚊対策としてヒトスジシマカなどの防除を実施している自治体は多くありません。また、一般家庭でも発見されるようになったトコジラミについては、明日にでも対応する必要があるかもしれません。こうしたことから、自治体やペストコントロール業界への対応の社会的要請は増えていくものと存じます。そこで、現場での衛生害虫の調査や防除にお役立ていただけるよう、種々の害虫に対する調査・採集法や、屋内で発生する昆虫の見分け方などの実習講座を3日間の日程で開催いたします。実習で作製した標本等はお持ち帰りいただけることに加えて、各職場において同定が難しかった虫をお持ちいただければ、こちらでも確認致します。
本講習会はネズミや昆虫等の相談に携わる自治体の方々や、防除に携わるペストコントロール業界の方々、また、今年度この分野に配属された方々にも有用な内容となっております。
皆様のご参加をお待ちしております。
日時
2022年5月31日(火)~6月2日(木)
会場
一般財団法人 日本環境衛生センター 東日本支局 本館2Fホール
(神奈川県川崎市川崎区四谷上町10-6)
定員
25名(定員になり次第、締め切りとさせていただきます)
受講料
一般 |
66,000円
|
当センター賛助会員 |
62,700円
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※消費税込み
※受講料は、原則として受講後に銀行振り込みでお願い致します。
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講義内容
講義名 |
内容 |
昆虫採集法およびトラップの設置方法 |
屋内外でみられる昆虫類の採集法(採集用器具の紹介やドライアイストラップの設置法等)を学ぶ。 |
蚊の野外調査法および採集用トラップの設置 |
川崎市内の公園で、蚊の幼虫採集法や蚊成虫の8分間採集(人囮)法などの発生状況調査を体験する。また、トラップの設置方法についても学ぶ。 |
採集蚊の仕分けと蚊の分類実習 |
蚊の成虫・幼虫を同定する上でのポイントを、実際に虫を見ながら修得する。 |
昆虫類同定法の基礎 |
昆虫の一般的な形態や種々の問題となることが多い昆虫の特徴について実際に虫を見ながら学習し、同定に用いられる検索表の使い方について実習する。 |
簡便な殺虫試験法 |
殺虫剤の種類や剤型による効力の違い、また、イエカ類、トコジラミ等の薬剤抵抗性などを、比較的簡単な実験で確認する。 |
殺虫試験結果のまとめ |
前々日行った殺虫試験の結果を観察し、まとめを行う。 |
昆虫標本作製法 |
採集した蚊を含め種々の昆虫の標本を作製する |
ダニの調査法、ダニ類同定法の基礎 |
肉眼ではほとんど見ることのできない室内塵性ダニ類を、室内から採集された塵から分離し、スライド標本を作製する。さらに、野外から採集したマダニ類の標本も作製し、これらを顕微鏡を用いて、形態や特徴を観察し、同定法を学ぶ。 |
お申込み
受講申込書に必要事項をご記入の上、郵送またはFAXにてお送りください。折り返し、受付書をFAXで返信いたします。